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ムラカミロキ -MurakamiLoki- nzchao.Exp Official Blog

すーでー20

ちょっと前の話。ちなみに興味無い人にはつまらない話。
そして詳しい人には物足りない話。
結構前に8mmフィルムの映写機を手に入れたのだ。


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フジカのSD20という機器らしい。


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見た瞬間「でけえ」「つまみとか多い」「かっけー」
と思い4000円くらいで衝動買いしたのでありますが
調べてみるとサウンド関係に強いそれなりの名機らしい。
やっぱ見た目インパクトとか大事だよね、特にこうゆう機材って。
ちなみに購入したのはみんな御存知「いつもの店」です。


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↑いつもの店の名残。もちろんジャンク


で、状態確認すると
電源差し込むと何やらファンらしき物が動く音がして各種のライトは付く。
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どうやら通電はしている模様。
が、ダイヤルを「映写」に回しても
ランプは点かず駆動系も動かない。という状態。
こいつをなんとかしようというのが今回のお題であります。


映写ランプが点かないのは球が切れてるからだろうと思われるので
とりあえず映写ランプをとっ換えてみる。
というかこれで点かなかったら早くもお手上げである。
秋葉原の光東電気さんでランプを購入。


PHILIPS製 15V/150W
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型番が分かんない時はフジに問い合わせるか現物持ってくのが早いと思われます。
ちょっと迷惑かもしれませんが。


そしていざ装着。
表面(?)の
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これをとっ換えると
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果たして点くのか?




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点いた!


うーむ美しい。とりあえず一安心。
これで点かないと面倒な事になる、
というか自分では目に付く接触系を磨いたりするしか手が無い。
なので良かった良かった。


さてさて駆動系であります。
改めて確認すると、ダイヤルを「映写」に回しても何にも動かないものの
「ウィーン」と何やら音だけはしている。
これはつまり
「モーターは生きている」可能性が高い
気がする。というかモーター死んでたらこれもお手上げである。
とりあえず開けてみよう。


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これが裏面(?)。5本のネジを外すと


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うわーメカメカやー。かっくいいー!!
等とテンションが上がってしまうのですが
このメカメカな部分が壊れてたらお手上げなのです。


ちなみにこの裏ぶた(?)にスピーカーがくっ付いてるので
外す時に断線しないよう注意が必要です。
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さてこれがモーターなのですが
「映写」に回すとやっぱり元気に動いてました。
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モーターが動いてるという事はその先の何所かがオカシイ
という事になるんですが
この映写機の場合、どこか一部分が動かないとか
挙動がおかしいとかではなく
「全部均一に動かない」ので、なんとなーく当たりは付いてました。




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やっぱりベルトが切れとる。


モーターから次へ動力を伝えるベルトが切れているのだ。
「やっぱりベルト」ここで思い出すのは友人のブログに上がっていた
この記事である。


閑話休題: ベルトドライブ方式のレコードプレイヤー修理
http://ng-vanvan.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-b575.html


…両方とも入手先が「いつもの店」なあたりに業の深さというか
なんというかを感じずにはいられないが
やはりこういう類で真っ先にガタが来るのはベルトらしい。
何故かと言われれば単純に材質の違いだとしか思えないが。
ちなみに聞いた話によると、8mm機材の場合
カメラは壊れているとほぼ諦めるしかないそうだが
映写機の場合は直る可能性が高いそうで
その理由の一つが大部分がこのベルトをとっ換えりゃ済む場合が多いからだそうだ。
つまりご多聞に漏れずこの映写機もその類だったと。


さてとにかくこのブチ切れたベルトを新しいのに交換せんとならん。
ダメ元でフジのサービスセンターに電話をしてみる。



なんとまだ在庫があるとの事。
ちょっと驚きである。
最悪適当なゴムバンドで自作する覚悟だったのだが
純正品が手に入るならそれに越した事はない。流石フジ。




で、着払いで取り寄せたベルトがこれ
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パッと見ただのぶっとい輪ゴムに見えなくもないが
よく見るとプーリーに沿った微妙な角度がついてたり
材質がしっかりしてる気がするあたり流石純正品といった感じである。


さっそく切れたベルトを外してとっ換えようとしてみると…


ん?


なんだ、切れたベルトが取れないぞ?
なんかグチョグチョしてる。うわあ、劣化してゴムがガムになっとるー


なんという事だ、劣化したゴムベルトがガムのようになって
プーリーにべったりとへばり付いているではないか。
ゴムがガムに成る程の時間。果たしてこの映写機は
どれだけ長い時を過ごしてきたのだろうか…
そんな感慨に耽りそうになるが、とにかくこれを剥がさない事には
ベルトの交換が出来ない。仕方なくドライバーや爪楊枝で
ガリガリと剥がす事にする。
しかし、この感触、この色、ガムというよりは羊羹に近い。
特に爪楊枝で弄ってると余計にそう感じる。


そんな腐った羊羹と戦う事約30分。なんとか剥がし終わる。
右側が剝した羊羹。謎のブツブツが出来てるあたりがグロい
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左が右になるまでに一体どんな出来事があったのだろうか。




そして満を持して新品ベルトを装着
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果たして動くのか
ダイヤルを「映写」へ




動きました。
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反転も問題なし。




とりあえずは大丈夫そうです。
そして試写。
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回転精度だとかサウンド関連のチェックは後でやろうと思いつつ
まだやってません。
まあとりあえず家で8mmが見れるようになったという事で今回は終了。
ではまた。