飲み会の帰り、家に帰る途中で力尽き
公園のベンチでそのまま寝た。
寝入ったのは明け方近くだったのだが、
起きたのは十一時過ぎ
腕が異常に熱いので目が覚めた。
なにか黒い。腕が。
どうやらこの短時間で日焼けしたらしい。
昨今のオゾン層破壊具合にもビックリしたわけだが
何よりこの夜には秋の虫の声も響き渡る
夏の終わりを感じるこの季節にいまさら
日焼けをする自分にビックリである。
公園のベンチで寝る。自分は結構これをしてしまう
人間であるのだが、最近これを防止する公園のベンチを
良く目にする。あのベンチのド真ん中に不自然極まりない
肘掛が付けられているベンチである。
話に聞くに、これはどうやらホームレスがベンチで寝るのを
防止するため設置されたものであるらしいのだが
市民の休息、憩いの場として設けられた公園に
このような物を設置するのはいかがな物か
というのが率直な意見である。
まあホームレスは税金を納めていない以上、
税金によって賄われている公営の公園を
十分に利用する権利を得ていない。
というのも一つのまっとうな意見なのであろうが
正直、日々社会から(理由は様々にあれど)排斥され
一種の被害者という捕らえ方さえある人々から
わざわざ新たに設備を追加してまで
安らぎの場所を奪う必要はあるのだろうか
という気持ちである。
つまり、別に情けをかけて優遇する必要も無いだろうが
わざわざ排斥する必要もないだろう。という話である。
また、自分は最近の都市計画等と言って新たに町並みを
作り直すアレが大嫌いなのであるが
そういう場所に作られた明らかに不自然な
「憩いの場」に限ってそういうベンチが多い。
(まあこれは出現時期の重なりうんぬんもあるのだろうが)
また、ちょっと考えてみてほしい
ハッキリ言って公園のベンチでイチャついてる
カップル等どうでも良いが
(寧ろそれこそ排斥してほしい限りである)
あの真ん中に不自然に肘掛が付けられてベンチでは
区切られた片方に二人で詰めて座るには少々狭い。
よって結果、カップルはあの肘掛によって
くっつきたくてもくっつけず引き裂かれる
状況になってしまう訳である。
あれは、言うなれば「愛を引き裂く肘掛」
でもある訳なのである。
まあ色々書いてみたが
言ってしまえば
いいじゃねえか公園のベンチで居眠りするぐらい。
なにより、俺が困る。