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今夜、食う

家でこんにゃくゼリーを食べていてふと思った。


こんにゃくゼリーって
本当にヘルシーなのか?



蒟蒻は確かにヘルシーそうである。
ハッキリ言って栄養無さそうだが
その分カロリーも無さそうだ。
が、こんにゃくゼリーとは
(当り前だが)蒟蒻の味はしないので
使用するのはつまりゼリーを凝固させる
部分であると思われる。
何よりその食感がそれを物語っている。
だが、本来のゼリーを凝固させている材料とは
ゼラチンである。
自分には、そのゼラチンがそれ程高カロリーには
思えないのである。したがって
ゼリーのゼラチンが蒟蒻に取って代わった所で
それ程ヘルシーにはならないのではないかと。


家にゼラチンがあったので
その成分表記を見てみると
5gあたり18kcalで
その5gで約250gのゼリーが作れる
と書いてある。
とすればゼリー100gあたりの
ゼラチンのカロリーは7.2kcal
という事になる。
果たしてこの数字の割合が高いのか
低いのかは分からんが、少なくとも
素人目には低いように思われる。


で、一方の蒟蒻はと言うと
どうやらゼラチンに代わる
こんにゃくゼリーの素」(味付け無し)
のようなものが市販されていないようなので
比較のしようがない。
仕方なく普通の蒟蒻を見てみるが


成分表記自体がない。


うーむ、どうしたものか
まあ、普通の蒟蒻自体のカロリーが分かった所で
ゼリーにどれ位の割合で使用されているのか
分からなければどうしようもないのだが。


そんなこんなで色々調べているうちに
面白い話が見つかった。
現在の食品栄養表示は「日本食品標準成分表」
という物に基づいているらしいのだが
そこにおいてのカロリー数値を決定する際
「その食品(可食部分百グラム当たり)に含まれている
 タンパク質、脂質、炭水化物を割り出して
 各『エネルギー換算係数』を乗じ、三つを足し算して出す。」
ようなのである。ところが、この「エネルギー換算係数」
というのが曲者で、「きくいも、こんにゃく、きのこ類、藻類」
においてこれを算出しようとする場合
人によって数値に結構にバラつきが出て
一定の係数を定めるのが難しいらしいのである。


そういった理由から今までの「日本食品標準成分表」
では「きくいも、こんにゃく、きのこ類、藻類」
のカロリー表示を「−(非表示)」
としていたらしいのである。(一応注釈はしたらしいのだが)
これが誤解を招き、一般に
「蒟蒻はカロリーゼロ!(ノンカロリー)」
という間違った知識が浸透してしまったのだそうだ。
(現在はこの表示は改善されているそうである)
栄養表示が少ないのもこの辺が関係してるらしい。
実際蒟蒻にはカロリーはある。
(大体、板蒟蒻1枚:5kcalぐらいで低カロリーではあるが)
そしてある程度食物繊維等の栄養もあるので
体にも良いらしい。


で、蒟蒻は分かったがこんにゃくゼリーはどうなのか
話を戻そう。
もう仕方がないので直接普通のゼリーと
こんにゃくゼリーの成分表を見比べる事にした。
最初からそうすれば良かった気もするが
それは気にしない。


とりあえず普通の一口ゼリー
「100gあたり88kcal」
ふむふむ


そして問題のこんにゃくゼリー
「100gあたり105kcal」


うおーい
こんにゃくゼリーの方がカロリー高えじゃねえか
一体どういう事だー!
とにかく気持ちを落ち着かせ
店頭に並ぶ他のゼリー達も見る。


ううーむ、商品や味付けにより色々と差はあれど
こんにゃくゼリーも普通の一口ゼリーも
「大体100gあたり90〜110kcal」
ぐらいで落ち着いているようである。
寧ろ場合によってはこんにゃくゼリーの方が
わずかながら高い場合もある、と。


つまりは蒟蒻はヘルシーかもしれんが
「こんにゃく」の名前がついたからと言って
必ずしもヘルシーではない。という事だ。
大体こんにゃく分のカロリーが0だとしても
ゼラチンとの差は100gあたりわずか7.2kcalである。
脂肪で言えば1gである。
はっきり言って味付けうんぬんで
どうにでもなるだろう。


皆さんも是非購入前にご確認する事をオススメします。