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1895-2015 フィルムの現在(いま)


今週末に日本映像学会のアナログメディア研究会が主催するイベントがあります。
自分も久々に『8milli-on』という8mmの新作を上映します。
イベントは明日、明後日にかけて行われる大規模な物ですが、
自作は22日(日)の午前11:00〜上映です。

久々のでっかい8mm、16mmフィルムのイベントだと(多分)思うので
興味ある方はお気軽にお越しください。
見所満載の作品が目白押しです。




以下公式サイトより。


アナログメディア・カンファレンス 2015
【1895-2015 フィルムの現在(いま)】
https://www.facebook.com/analogmedia
https://www.facebook.com/events/1584673901750960/



【プログラム】
8ミリフィルム新作集「グッバイ、ラボ。」
● 奥山順市作品集「フィルム三昧」Aプログラム

● 奥山順市作品集「フィルム三昧」Bプログラム 

● 鼎談「映画にとって奥山順市とは何か?! 」
〈フィルムパフォーマンス〉南俊輔「Experimental Projection」
8ミリフィルム新作集「 ! 8 – exclamation8 スペシャル」
● シンポジウム「フィルムの現在」〜映画フィルムの供給と制作について〜

● 16ミリフィルム新作集「FILM as FILM 」
● 対談「アナログメディアの可能性」金子遊×西村智弘
〈特別上映〉ペーター・クーベルカ「Dichtung und Wahrheit」(日本初公開)


【日時・会場】
■日程:3/21(土/祝) 22(日) 

■会場:阿佐ヶ谷美術専門学校 422・423教室 

https://www.asabi.ac.jp/access.php
東京メトロ丸ノ内線 新高円寺駅 徒歩 5分
■料金:1,000円/1プログラム(学生500円)
   
    2,000円/フリーパス(学生1,000円)

■ 主催: 日本映像学会 アナログメディア研究会 

https://www.facebook.com/analogmedia

e-mail:analogmedia2013@gmail.com
■協力: 阿佐ヶ谷美術専門学校


【プログラム詳細】
1895年にリュミエール兄弟がシネマトグラフを一般公開してから120年。2015年の現在、映画のメディアはどうなっていくのか? 百年以上の間ほとんど唯一の手段だったフィルムは歴史の舞台から退場するのか。デジタルメディアはフィルム表現のすべてと取って代わることができるのか。フィルムで作られた作品を検証し、フィルムで作品制作を続ける作家、批評家、研究者、アーキビストたちが「フィルムの現在(いま)」を考察する。フィルムを愛するすべての人と、そしてもちろん、デジタルを愛するすべての人へ。日本映像学会アナログメディア研究会が若手映画作家などと共同で行う研究会設立二周年記念企画。


■3/21(土・祝)
●13:00 8ミリフィルム新作集「グッバイ、ラボ。」
17作品 77分 ※印作品を除き、2013-14年作品、東京初上映
粗粒子の中の風景、フィルム表面を引っ掻いたシネカリグラフ、特殊自家現像、手作りピンホール装置、手回しシャッターと光の奔流、密着露光の煌き。光は物性と幻像の狭間、現象と物語の間隙を摺り抜け、8ミリ幅の深淵へとダイブする。2013年9月、フジフィルムの8ミリフィルム現像サービス終了。8ミリと共に歩んできた福岡発の作家集団フィルム・メーカーズ・フィールド、関西のメタ・フィルム・マーヴェラスの呼びかけに寄せられた作品集からの短編セレクション。
8ミリの映像は、生まれ続ける。


1. 黒岩俊哉「Ma-no-Me」
2. 堀内孝寿「RINKAI」

3. 中原千代子「Sans Suite」
4. 香月泰臣「夜を狩る」

5. 山本宰「RE-MIX」

6. 宮田靖子「ひかりぬけて」
7. 荻原貴之「つながる」

8. 大橋勝「随に」

9. 堀内孝寿「LOST」
10. 山本宰「2014・11・15関
西上映のための作品」

11. 黄木可也子「ぼろ」

12. 宮田靖子「海月」

13. 川口肇「wired-glass」
14. 能登勝「2001-1979」※2011年作品 

15. 岡田彩希子「不眠」

16. 平田正孝「午睡のあとで」
17. 黄木優寿「くもわたるふねひとつ」



●14:40 奥山順市「フィルム三昧」Aプログラム
10作品 83分 全て16ミリフィルムによる上映
1960年代からフィルムを媒体とした映画の仕組みに着目し、ほとんどの映画作品をフィルムで制作し続ける奥山順市とは何か、を明らかにする上映プログラム。本企画で上映する18本147分の映画は全作品の半分にも満たないが、どれもフィルムでないと表現不可能なものばかり。新作のパフォーマンス2本も、フィルムが映画の媒体の基本であることを改めて教えてくれるはずだ。


1. 「Outrage(手ごめ)」(1970) 

2. 「No Perforations 16mm収録版」(1971) 

3. 「 Frameless 16 16mm版」(1971) 

4. 「紙映画 16mm収録版」(1972) 

5. 「我が映画旋律(My Movie Melodies)16mm版」(1980) 

6. 「MOVIE WATCHING」(1982)

7. 「浸透画」(1994) 

8. 「INGAの世界」(1994)

9. 「時の流れに乗せて」(1997)

10. 「サンドイッチ」(1988)



●16:20 奥山順市「フィルム三昧」Bプログラム
8作品 64分 全てオリジナルフォーマット上映およびライブパフォーマンス


1. 「Sync pic あっ!画を見てから音が聴こえる」16mm (2001)
2. 「現像処方 Dev-18」ビデオ (2005) 

3. 「まぜるな」16mm (2008)
4. 「エマルジョン・ペインター 16mmオリジナル版」(2009)
5. 「つなぎ目」ビデオ (2011) 

6. 「透かしてみれば」デジタル (2013) 

7. 「皮のフィルム」16mm (2015 )*新作ライブパフォーマンス
8. 「未現ゾーン・浸蝕」35mm (2015 )*手回し映写、新作ライブパフォーマンス



●18:00 鼎談「映画にとって奥山順市とは何か?! 」
奥山順市×南俊輔×太田曜(実験映画作家、アナログメディア研究会)

【パフォーマンス】南俊輔「Experimental Projection」(30分)
十代の頃から一貫してフィルムで作られる映画にこだわり、その仕組み、構造、成り立ちなどを半世紀に渡って作品化してきた日本実験映画界の重鎮、奥山順市。“奥山順市とは、映画にとって何なのか?”この問いを巡って若手とベテラン、そして奥山順市本人が語る!
奥山作品の秘密にどこまで迫ることができるのか?鼎談のオープニングには、改造映写機や傷付いたフィルムがノイズの不協和音を奏でる、南俊輔のフィルムパフォーマンスを上演。


奥山順市●1947年東京生まれ。実験映画作家、作品多数。代表作はアメリカ、日本各地の美術館、大学等に収蔵されている。
南俊輔●1985年北海道石狩市生まれ。現在、北海道教育大学大学院在籍。映写機という装置そのものや、映写技師による映写の工程、映像作品が完成へと向かっていく構造自体に着目し、8mmフィルムや映写機を素材にした作品を主に制作。


■3/22(日)
● 11:00 8ミリフィルム新作集「! 8 exclamation8 スペシャル」
約40分 全て8ミリフィルム新作
石川亮ら若手作家の繋がりを軸に開催されている8ミリフィルムの自主上映企画「! 8(エクスクラメーション エイト)」過去数回に渡り、東京から国内各地で巡回上映を展開し、フランスでも上映を行った。今回は本カンファレンスのためのスペシャルバージョン、新作8ミリ特集を行う。


1. ムラカミヒロキ 「8milli-on」
2. 清成晋太郎 「Erasure/消去」
3. パクユンボン 「Park park」
4. 新宅謙吾 「Park 4 Nicole」
5. 宮本尚昭・山ミヤエ 「あす・満ち欠ける」
6. 石川亮 「GLOW ?」その他




●13:00「フィルムの現在」〜映画フィルムの供給と制作について〜
石川亮×マディ折原×末岡一郎(司会/アナログメディア研究会)
90年代、映像制作のフォーマットが電子メディアに移行しはじめた頃、海外の映像作家や映画祭ディレクターらは、「フィルムは(商業化から解放され)真のアート・フォームになった」と考えるようになった。それから四半世紀後の現在はまだアートフォームとして機能しているのだろうか?世界的には商業用フィルムの需要は限りなくゼロに近いものの、一方で映画フィルム文化を守るために再生産をはじめた企業もある。どうやら映画フィルムは今日のメディアでもあるのだ。今回、若手映像作家であり、国立近代美術館フィルムセンター職員でもある石川亮氏と、映像文化研究家で、海外のフィルムカルチャーをレポートしているマディ折原氏をパネラーに迎えて、2015年のフィルムの状況を詳らかにしたい。




●14:40 16ミリフィルム新作集「FILM as FILM」
10作品 約70分 全て16ミリフィルムによる上映
16ミリフィルムで作られた実験映画の特集。その多くは、自家現像作品か、自家現像が関係した作品。宮崎淳 唯一の自家現像映画作品『心霊映画』は初上映から10年の時を経ての上映。奥山順市とともに日本の自家現像映画のパイオニア能登勝の新作は初公開、他にも大島慶太郎、徳永彩加ら若手作家の新作を上映。


1. 宮崎淳「心霊映画」(2005) 
2. 能登勝「夢代八」(2014) 

3. 水由章「BEYOND CONTROL」(2014) 
4. 末岡一郎「кинофрагмент」(2014) 
5. 太田曜「L’Image de la Pucelle 2」(2013) 
6. 川口肇「formosa-blue」(2015) 
7. 大島慶太郎「POP 70」(2015) 
8. 徳永彩加「光る女」(2015) 
9. 谷岡昭宏「ミートボールブーン」(2015) 
10. 伊藤隆介「悪魔との契約」(2013) 




●16:20 対談「アナログメディアの可能性」
金子遊×西村智弘(映像評論家、アナログメディア研究会代表)

【作品上映】ペーター・クーベルカ「Dichtung und Wahrheit」16mm 12分 (1996-2003) *日本初公開
デジタル化の加速する今日の状況のなかで、アナログメディアはどこに向かうのか。気鋭の映像作家にして批評家の金子遊氏を迎え、アナログメディアによる映像表現の可能性を問う。
対談に先立ち、全作品のビデオ化を拒む伝説の実験映画作家、ペーター・クーベルカの日本未公開作『Dichtung und Wahrheit』を特別上映!


金子遊●映像作家、批評家。ドキュメンタリーマガジン「neoneo」編集委員。劇場公開作に『ベオグラード1999』『ムネオイズム 愛と狂騒の13日間』。編著に『フィルムメーカーズ 個人映画のつくり方』『吉本隆明論集』(アーツアンドクラフツ)、『クリス・マルケル 遊動と闘争のシネアスト』(森話社)、他。




●フィルム・インスタレーション「フレームの中の動物たち」
【作品展示】谷岡昭宏「フレームの中の動物たち」8mmループ (2013) *423教室で期間中に展示




●18:00 懇親会 会費 1.000円(予定)